HOME - 弁護士コラム一覧 - 2009-07-01

弁護士コラム

新弁護士日記(7月分)

 あまり雨の降らない梅雨が続いている。
 新事務所開設以来8カ月、先月は新受任件数63件となり、今年に入って3回目の60件台の受任となった。
 過去4年ほど月40件ほどの受任であったことを考えると急速な伸びとなっている。
 これは、求人倍率0.4と発表されている時代の困難さを表現しているように思われる。実際、依頼者の中に失業中という人が増えている。
 この状況はおそらくこの1年は続くであろう。4人の勤務弁護士諸君も手持ち事件が増加し、毎日多忙な日々を送っている。あと半年、新人弁護士がやってくるまで、この体制で支えなくてはならない。
 事務所の新ホームページも改訂され、読みやすいものになってきた。
 いま何が必要か、何を為さねばならないかを常に問うことが必要で、変化こそ命だ。今月は早くも弁護士ルームの改造に着手する。新事務所の設立時には弁護士5名体制をイメージしたがすでに5名時代となっているが、それでも足りないと感じ、弁護士7名体制に変化することとした。
 一人ひとりが専門性を確立し、それが集結することにより、総合事務所性が出来上がる。
 7月からは本格的に「裁判員裁判」の準備に入らなくてはならない。自分の専門分野は刑事事件におこうかと思うようになった。人間の性を見つめながら、裁判という国家権力のあり方を考えるには、若さより熟練が必要に思わ、現在に自分に適しているように思い始めた。
 9月には第1回目の事件が始まるので、10月の弁護士日記にはその感想を書こうと思っている。
 
平成21年7月1日

                           弁護士 加藤謙一

(2009-07-01)