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弁護士コラム

新弁護士日記(10月分)『雨の京都旅行』


            雨の京都旅行
    
 10月2,3日と社員研修旅行として、京都に足を延ばした。一日目は清水寺、高台寺と散策したが豪雨に見舞われ、遭難寸前というありさまだった。
 遭難を回避するため、予定を短縮した散策となった。 
 高台寺は、秀吉の妻ねねが秀吉を弔うために建立した寺院だそうだ。翌日、大徳寺に出向き、細川家の菩提寺である高桐院を訪ね、千利休が細川忠興に与えたという割れた灯篭を見た時、秀吉と利休の葛藤が相当根深いものだったと偲ばれた。
 京都は町中は行楽シーズンもありにぎやかだったが、各寺院はうらびれた感じでさみしさがあった。歴史を偲ぶというだけの場所で、すでに歴史を産む場所ではなくなっているということかと思われた。
 13人という多数で旅行をしたが、来年は一層多人数になるだろう。この人のエネルギーで地域に燦たる牙城を確立したいと思うが、もう少し、全体感に立った業務展望が必要かもしれない。
 急速に少子化が進み、この国のエネルギーが縮小していく。一方、世界はいまだ衰えることを知らず膨張を続けている。環境問題の深刻化を多くの人々が懸念している。
 民主党新政権が、どのようなかじ取りをして、この国に新しい風を送ることができるかも注目される。
 若い人たちが未来を展望できるよう、事務所の芯を作っていく作業が必要であろう。
 スタッフの笑顔を見ながら、いろいろ考える旅だった。

平成21年10月06日

                           弁護士 加藤謙一

(2009-10-06)