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弁護士コラム

新弁護士日記(平成22年2月分)

            
                  祭りの後の静けさ

 1月24日(日)から1月31日(日)まで津市会議員選挙が行われ、妻美江子が3期目の挑戦をした。
 我が家を選挙事務所としたため毎日来訪者が絶えず、深夜まで選対会議が続けられた。
 家族は陰でこれを支える立場で、いわば接待役に徹していた。一人の議員を生み出すために多くの人々の献身的な作業に頭が下がる思いだった。
 おかげで3$#44;623票という先回より600票も多い得票を得て12位当選を果たした。妻がこの重い支援の輪を忘れず、弱者の立場に立つ仕事をやり抜いてくれることを見守りたい。
 それにしても、ひと夜明けて、だれも来ない選挙事務所をみると何かさみしさを感ずる。みんなの笑顔、明るい会話が思い出される。
 人生は戦いであり、戦いの中に喜びも悲しみも詰まっている。戦いの場に立てる幸せを思う。
 翻って、我がさくら総合法律事務所は戦いの連続である。1月も49件の依頼を受けた。一つひとつが重い事件で、多くのエネルギーが必要となる。
 幸い、集いあった6人の勤務弁護士が其々の分野で力強い活動を開始していてくれるので頼もしい。
 3月には卒業生第1号を送り出すこととなる。生まれ故郷伊勢の地で念願の独立、身を惜しまず働く良き弁護士と成長してくれることを祈りたい。
 彼の席が空くとこれもまた寂しい思いをするかもしれない。しかし、それが人生の常であり、変化こそ真実だという哲学に行きつく。
 
平成22年2月2日

                           弁護士 加藤謙一

(2010-02-02)