HOME - 弁護士コラム一覧 - 2011-12-01

弁護士コラム

弁護士法人一年目総括

「平成23年3月11日」は「昭和20年8月15日」と並んで日本人には忘れられない日となるだろう。
 敗戦の跡の都市の焼野原のように、巨大津波の跡の海岸沿いの集落は、一網打尽という惨事となった。
 やがて、9カ月になろうというのに、復興の兆しがない。復興の絵が描けないでいるのだと思う。そこが今回の震災被害の深刻さを示していると思う。
 敗戦後には、みんなが復興を目指し立ち上がったが、特に原発の街のようにもう故郷には帰れないという厳しい現実がある。そこが敗戦後と違う要素である。いまだ希望が見えないというのが現実で政治の力が必要だ。

 そんな悲惨な出来事が起こるとは予想だにしない中、「弁護士法人希望」は今年1月スタートした。12月を迎え、1年目の総括の時期となったが、法人化の力を出し切れないまま終わってしまった1年と言わざるを得ないだろう。
 震災の影響も少なからずあったが、準備不足も否めない。

 来年1月には、新人弁護士が3名入所する予定である。(厳しい「2回試験」(卒業試験)の合否が判明していない。)
 来年は、新人弁護士を含め、全員で法人業務の活性化を目指すつもりである。ひとり一人の弁護士が自己の「専門性」を確立し、積極的に県民に対し、アピールする事務所でなくてはならない。
 一言で言えば「お役にたつ事務所・信頼される事務所」と認知されるよう努力することが必要のように思う。
 若い力を前面に出す1年としたい。幸い若い人が集ってくれているのでこの事務所には希望がある。日本に希望(のぞみ)有りだ。頑張ろう。

2年目の目標
① 社員弁護士を増やし、足腰を強くする。
② 弁護士法人に許される「支店」の展開を計画し、ネットを広げる。
③ 税務訴訟・外国人事件・消費者事件・医療過誤事件、行政事件等専門性の高い事件に対する処理能力を高めよう。
 
平成23年12月1日
                弁護士 加 藤 謙 一

(2011-12-01)