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弁護士コラム

読書会 「グループ2022」第3回例会ご報告と第4回例会案内

 平成24年5月25日(金)午後6時30分から「グループ2022」第3回例会を開催した。

 参加したのは、勤務弁護士1名と修習生1名、主宰者の私の3名であった。
 いささかさみしい会であったが示唆されるところは多かった。

 第3回例会の教材は大前研一氏の「新・国家戦略論」第6章であった。
 日本という国家が如何に制度疲労に陥っているかを検証し、ゼロベースからの改革を行うべきだと呼びかける大前氏の主張には説得力があった。
 しかし、日本という国家は「自己決定能力」を奪われており、自己変革する見込み・兆しはなく非常に危機的状況である。
 今後の読書会は、一人でも多くの参加者を得て、10年後、20年後の在り方を考え、提言し、行動するエネルギーを持つ活動にしていかなければ意味がないと感じ始めた。

 第4回目からはテーマ別に研究する会とし、次回はいま最も我が国で問題となっている「財政再建」(消費税アップ問題)を取り上げたい。
 できれば政治家なども交えた会合としたい。
 第4回例会は平成24年6月22日(金)午後6時30分から8時00分の1時間30分とし、飲み会方式で行うこととしたい。(場所は事務所さくらホールで行い、「リーズナブル」な会としたい。参加自由・会費不要:希望者事前登録制)
 題材は、経済評論家三橋貴明氏の「増税のウソ」(青春出版社)第1章「増税が世紀の愚策であるこれだけの理由」としたい。

 三橋氏は消費税増税に反対の姿勢を示している。消費税増税に反対する政治家は多い。民主党小沢一郎氏もその一人だ。来週には野田総理と小沢一郎氏の対談がもたれるという。(民主党というコップの中の嵐かもしれないが)
 多年にわたる国債発行のツケを払わされるかっこうの増税議論だが、小沢氏が同意見を述べるのか知りたい。今国会の流れが決まる会談となるかもしれない。我々はその理論的背景も理解し、政治を監視しなければならない。

平成24年5月26日
弁護士 加 藤 謙 一

(2012-05-26)