弁護士コラム
弁護士 一日日記「脱皮できるか日本」
脱皮できるか日本
師走がやって来た。しかし、世間は不況・デフレの真っ只中だ。
先日、津市内である料理屋に行った。女将が不況を嘆いていた。いい店なのにどうしてかと考えた。直感的に単価設定が高すぎるのではないかと感じた。(お酒を飲んで一人7000円位の費用となった。)大きな店舗なので単価設定を変えられないのではないかとも感じた。
翌日は、名古屋の駅前で飲んだ。駅前では若者たちが手に手に冊子を以って目的の店を探していた。知人の紹介で行った店は、工夫のある料理と十分なボリュームで5500円位で済んだ。
競争の激しい名古屋駅前の故かもしれないが、小さな店であったので、時代の匂いを感じ、敏感に反応しているのではないかと思った。
単価値下げばかりしているとデフレスパイラルに陥り、「貧すれば貪する」という悪循環に陥るという恐れもあるが、我慢する時は我慢することも大切なように思う。
先月号でも書いたが、「変化すること、脱皮が大切」である。
今までと変わらないことは困難な時代の対処を誤る。
今日、衆議院選挙が告示される。12日後の16日には日本を担う新しい勢力が決まる。
大変化が必要な時だが、日本が変われるかが試されている。変えられることを恐れる勢力と、変革を求める勢力の戦いである。
いつまでも変われない日本を卒業し、変化できる政治勢力の結集を期待したい。
それが、20年も続いているデフレからの脱皮の第1歩となろう。
平成24年12月4日
弁護士 加 藤 謙 一
(2012-12-04)