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弁護士コラム

弁護士1日日記(H26、3月度)

春来たる。

 今年の2月は2回も大雪が降った。
車に積った雪を下ろすため、ゴルフクラブを利用したら、フロントグラスが傷ついた。慣れぬことには思わぬ失敗がつきものだ。
 そんな寒い2月が終わり、3月1日になったら急に暖かくなり、事務所の梅が一輪咲いた。冬は必ず春となるとはこのことだ。

 今年3月であの東日本大震災から満3年となる。テレビ番組でも震災関連番組が急増してきた。あの未曾有の大震災は何だったのか、そして3年経っても目途の付かない福島第1原発、一体この3年間、東電は幾らの金を掛けて原発収束に取り組んできたのか。まだまだ続く原発との戦いは結局この国の国民の肩に掛かってくる。

68年前、原子爆弾で苦しんだこの国が、65年経って、自分で作った原子力発電所のメルトダウンで苦しむと言う皮肉。日本という国の、特異性、宿命を感ずる。世界史の中で突出した国のように思うのは私一人であろうか。

攻めの経営ということをよく言うが、法律事務所にも攻めの経営が必要であろうか。「一現の客の相談は受けない。」等と言っていた時代が懐かしい。

どんな世界にも変化がやってくる。その時代の変化に対応できない種は亡んでいった。要は「ニーズとは何か」ということだろう。
そのうえで、自分が提供できる「サービス」「技術」「商品」とは何かが問われているということだろう。

この3月で、弁護士生活満35年となる。熟年である。若い人とは違う自分だけの「サービス」がなくてはならない。「自分の仕事」をやり抜くだけだ。
  
   平成26年3月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2014-03-03)