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弁護士コラム

弁護士一日日記 平成29年2月度 【トランプ旋風】

弁護士1日日記 平成29年2月度
【トランプ旋風】
アメリカ大統領にトランプ氏が就任し、混乱が続いている。未だかってない新大統領就任後の混乱である。
民主主義の模範として君臨したアメリカの栄光が消えつつある。これは個人の問題か、歴史の必然か。アメリカは「アメリカファースト」を叫ばなければやっていけない程追い詰められているのだろうか。
毎年多くの移民・難民を受け入れ、人口増大が続くアメリカが体力を失い、国民に仕事を与えられない国家と成り下がっているのだろうか。
一方、我が国は、移民小国であり、厳格な入管管理が続いている。島国である我が国には「メキシコ問題」はない。
北朝鮮が崩壊した時、多くの難民が日本を目指すかも知れない。その時、日本はどう対応するのか。安価な労働力として受け入れるのか、労働界はどう対応するのか。
住宅をはじめとする福祉政策は持ちこたえられるのか。人口減少に悩む多くの地方自治体は歓迎するかもしれない。
大切な事は、移民を受け入れる精神のように思われるが、「背に腹は代えられない」という深刻な事態に陥った時、どこまで持ちこたえられるかだろう。
イギリスのEU離脱も同じ線上に有るように思われる。混乱の2017年となりそうである。歴史の試練を受けているのかもしれない。

我が事務所は、今年は弁護士4名、事務局6名の合計10名体制でスタートした。近年ではいちばんスマートな体制となった。
事務所にとって次の目標は何かを模索する時期に来ている。若い世代が成長することが期待される。
10年後、20年後を見据えて、今何をなすべきかを考えねばならない。そのためには、10年後、20年後の主役が智慧と力を出すことが必要だ。
青年に期待しよう。

平成29年2月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2017-02-01)