HOME - 弁護士コラム一覧 - 2017-07-03

弁護士コラム

弁護士一日日記 平成29年7月度 【明と暗】

弁護士1日日記 平成29年7月度
明と暗
7月2日(日)仕事の調査の為、三重県の南の町に出向いた。豊かな海岸線を持ち、漁業の町であるこの街には、高齢化とともに第1次産業の持つ困難さが漂っており、人口減少が進んでいることが感じられた。
海岸沿いは平地が少なく、迫りくる崖を削った家々が立ち並ぶが、空き家が続いている。戦後間もなくから人口の爆発とともに需要の波がやって来て、多くの人々が、少ない土地を工夫して家を建てた。
ところが、いまや人口減少に歯止めがきかず、町は高齢化の一途を辿り、労働力を失い、漁業そのものが枯れて行くように見える。
海を資源とする我が国にとって、漁業は基本的な職業で、可能性に満ちていると思われる。政治が手を伸ばさなくてはならない大切な領域と思われる。

同日、東京では、都議会議員選挙が行われた。深夜まで続いた開票結果が朝のテレビで報告されていた。「都民ファーストの会」大勝利で、「小池チルドレン」が大量に生まれた。かっての「大阪維新の会」を見るようだ。
あの時、世論は新しい政治が始まるような騒ぎだった。「若い政治家」に期待する雰囲気があふれていた。その残滓というべきか「維新の会」が1議席を取った。しかし、何のインパクトもない。
今度は「女性の政治家」にみんなが期待しているのか。しかし、4年ともたないと思われる。4年後の都議会議員選挙は全く別のものとなっているだろう。
「人」は老いる、鮮度を失う。鮮度を失わない「理念」が必要だ。「新しい政治」という抽象語ではいつまでも続かない。
いずれにしても、日本で成長を続ける街は東京のみである。地方の疲弊は東京の膨張と一体である。ここにも政治の智慧が必要であることは誰もが感じていることだろうが、一向に変化の兆しもない。
かっての「地方分権の叫び」は今や下火となってしまったのか。大阪から発進した「若い政治家」には「地方分権」という理念が絡んでいた。東京の「女性の政治家」は、日本全体に何を語ることが出来るのだろうか。


平成29年7月3日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2017-07-03)

法律相談

事務所のご案内

コラム

法律相談のご予約は電話番号:059-227-6951まで。必ずお電話にてご予約ください。