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弁護士コラム

弁護士一日日記 令和元年12月度【令和元年の総括】

弁護士1日日記 令和元年12月度
【2019年(令和元年)の総括】
 2019年(令和元年)12月、毎年の事ではあるが「師走」の慌ただしい月を迎えた。
我が国としては、平成から令和へと時代が変わり、5月1日からは慶祝行事が続いていた感があり、穏やかな年だったように思うが、一方では東日本の大洪水被害の発生もあり、被災者となった多くの国民が避難生活のまま正月を迎えるという事態も生じている。

国際的には、お隣、韓国との摩擦が続き、互いに不幸な状態だったように思うが、時間が解決してくれるのであろうか。
国内政治は「安倍一強内閣」が続いているが、年末のこの時期になぜか「桜を見る会」で揉めている。落としどころは見えないが政権のおごりも見えてくる。そろそろ「人心の一新」も必要な時期に来ているように思う。
明年はオリンピックの年で本年以上に我が国に高揚感があふれる年となるだろう。日本人の活躍を祈りたい。

個人的には、弁護士生活「40年」という節を越え、一区切りの感がある。次世代へのバトンタッチのためのゾーンに入った。
そういえば、11月29日、政界のドンというべきか「中曽根康弘」氏が逝去した。101歳だったそうだ。不倒翁として自民政治を見つめて来たが、誰人たりとも死から免れない。終りが必ずやってくる。悔いなき人生を生き切りたいと思う。
中曽根氏といえば「憲法改正」の声が聞こえてくる。安倍内閣は故人の声に押されて、前のめりの行動に出てくるかも知らない。
中曽根氏の憲法改正の意図はどこにあったか定かではないが、軽薄な再軍備の道を求めることではなく、国家(国民)自立のシンボルだったのではないかと思う。

団塊の世代の我々が生きている時代にその波がやってくるのであろうか。

令和元年12月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2019-12-02)