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弁護士コラム

弁護士一日日記 令和3年10月度【アフター・コロナ】

弁護士1日日記 令和3年10月度
【アフター・コロナ】
わずか1か月前、我が国は緊急事態宣言下にあり、9月1日のコロナウイルスの新規感染者は「20$#44;031人」(死者71人)と報告され、我が三重県も「269人」の新規感染者が報告されていた。
ところが、昨日は新規感染者1$#44;576人(死者42人)、三重県の新規感染者は11人と激減し、緊急事態宣言も昨日を以って解除された。
これを以って第5波の感染群は終息宣言とされ、第6波に備えることとなるが、これまでと違い、ワクチン接種者が50%を超えているという状況にあることだろう。気持ち的には2年近く猛威を振るってきたコロナの終息を期待したい。この間の累積感染者数は170万1400人、死者1万7653人(1.03%)である。
一方、世界の情勢は昨日の新規感染者数は47万2245人(累計感染者数2億3327万2846人)、死者8582人(累計死者数477万4440人:2.04%)となっており、終息宣言には程遠いというべきであろう。

国内では29日、自民党総裁選挙が行われ、岸田文雄氏が新総裁に選出され、1年余続いた菅内閣が終了を迎える。
コロナとの戦いに明け暮れた菅総理としては、緊急事態宣言を解除したところで政権を渡すこととなり、胸をなでおろしているのではないか。
4人の候補者による総裁選挙であったが、政策的には新しいものを感じなかった。11月に想定されている衆議院選挙の目玉は見えない。
「脱炭素」「環境破壊」からの脱出という大テーマに対し、どの様なアプローチをするのか見えてこなかったことは残念であった。

気候変動に関する様々なレポートを読んでいるがビル・ゲイツの「How to Avoid Climate Disaster」(地球の未来のため僕が決断したこと)は、秀作と思われる。
精神論では乗り越えられないこの事態を如何なる方策を以って乗り越えるか。ビル・ゲイツが膨大な資金を使って研究している様が浮かぶ。
残された時間は9年、なにが出来るか、なにを為すべきか。人類の未来を掛けた挑戦が始まっている。

令和3年10月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2021-10-01)