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弁護士コラム

加藤弁護士 一日日記【75歳の同窓会】

弁護士1日日記 令和5年6月度
【75歳の同窓会】
令和5年6月3日、高校時代の仲間が6年ぶりに集まる「75歳の同窓会」があった。同窓生600名くらいの中で72名の仲間が集まった。我がクラスは6名が集まった。
75歳という後期高齢者に入った仲間が元気で集まることができてうれしかった。なかでも女性が10名以上集まった事には感心した。
勿論、昔のような華やかさは無いが、女性は女性だと感心した。自信を持って生きて来た証であろう。
我々は昭和23年から24年に生まれた。堺太一がいう「団塊の世代」である。1学年270万人という同世代がいた。1クラス、50名以上いた。
それが学年で10クラス、他の学科のクラスが2クラスで600人の陣容だ。
多くの同窓生が亡くなっていた。75歳ともなればやむを得ないであろう。健康に参加できるものは幸せである。最後の挨拶を任されたので「万歳三唱」をした。18歳で高校卒業後57年、いい時代に生きて来た。

昨日、厚生労働省は昨年の我が国の出生数を発表した。「770$#44;747人」である。我々の時代より「200万人」も少ない。
一方で、死者数は「1$#44;568$#44;961人」で自然減が「798$#44;214人」となったとの報告であった。
三重県に引き直すと四日市市・津市の人口を合わせたより多い人口が失われた。出生数・死者数・人口減少数、いずれも過去最大となった。
加速する少子化により、我が国の形は変化せざるを得ない。政府の「異次元の少子化対策」はどこまでこれを押しとどめることができるだろうか。
子どもを持つということの意味・哲学が必要だ。今生まれる子が75歳となる時代は21世紀が終わる時期だ。22世紀をどう展望するかという哲学が必要だ。
我が国が100万人減っても世界では1000万人増えるだろう。地球規模で物事を考える視点も必要だ。
いつもの口癖だか。

令和5年(2023年)6月4日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2023-06-05)