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弁護士コラム

加藤弁護士 一日日記【COP28開幕】

弁護士1日日記 令和5年12月度
【COP28開幕】
COP28(国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議)がアラブ首長国連邦のドバイで始まった。
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区侵攻の中で開かれる今回の会議ではどのような報告がなされるのか注目される。
この会議では2035年を目指した目標達成に向けた各国の進捗状況が報告されることとなっており、国別の進捗状況に注目が集まる。
国連のSDGsの取り組みは2030年を到着目標としており、5年ずれた目標設定となっている。
今年も各地で記録的な高温・森林火災が報告されており、深刻な報告が相次ぐのではないかと懸念される。

10月7日から始まったガザ地区からのイスラエル攻撃はイスラエル軍の反攻によりガザ地区住民の犠牲が14000人を越えていることが報告されている。
幸い、現在は休戦中で人質の交換が行われている。
すでにハマス側の捕虜の開放が100名を越える規模になっているが、一方でイスラエル側から解放されるパレスチナ人はそれを越える人数の開放が行われており、いつどのような形でパレスチナ人がそのような大量に拘束されたのか驚かされる。

一方でロシアのウクライナ侵攻は既に1年9か月に及びこの間の人的・物的損害は膨大なものとなっている。
こちらでは出口の糸口も見えていない。このまま2回目の冬を迎えることとなる。
こうした状況下で「核兵器禁止条約第2回締結国会議」がニューヨークの国連本部開催されている。唯一の被爆国である日本は参加していない。
アメリカの核の傘の下にいる立場から参加を控えるというのが政府の立場のように報道されているが全く納得できない。
アメリカの核の傘の下という不本意な立場にいようとも、無差別に人命を奪う核攻撃はいかなる理由があろうとも許されないと強力に主張する必要がある。
与党勢力の奮起を期待したい。

令和5年(2023年)12月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2023-12-01)