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弁護士コラム

加藤弁護士 一日日記【30$#44;035人】

弁護士1日日記 令和6年3月度
【30$#44;035人】
令和5年10月8日から始まったイスラエルのガザ地区侵攻により、ガザ保健省の発表では2月29日時点で死者が「30$#44;035人」に達したという。
イスラエルはガザ地区南部への攻勢を強化する方針を示しており、被害者の増大が懸念される。
封鎖が続くガザ地区では民衆は行き場がなく、生業が成り立たず、国際支援によって命を繋いでいる状況であるが、その支援そのものが国境封鎖により満足のいく供給がなされていない。このままでは膨大な数の民衆が餓死する恐れがあるという。国際社会は手をこまねいて眺めているだけというのはどこに原因があるのだろうか。アメリカがイスラエルを支持していることに原因があるのだろうか。

ロシアのウクライナ侵攻から2年が経過した2月24日、ウクライナ、ゼレンスキー大統領は2年間の戦闘で「31$#44;000人」の死者が出たと公表した。ロシア側の公表はないが、その数倍の被害が出ているとの話も出ている。
ロシアのプーチン大統領は、勝利を確信したかのように振舞い、更なる「開放」を主張している。
国際社会が、これを止めることができないのは「核威嚇」のせいだろうか。そうであるならば、核拡散は止めることができないだろう。

能登半島大震災から今日で2か月、政府の発表では死者は「241人」、安否不明者「7人」とのことである。今なお1万1000人の人が避難生活を強いられているとの報道があり、仮設住宅の建設が進められているが、まだまだ時間がかかりそうだ。
世界中で多くの人生が失われている。昨日迄健康であった人の命が、人生が奪われる悲劇に胸が痛む。

地震などという自然災害は人間の力では如何ともしがたいが、戦争(武力行使)は人間の技であり、人間の智慧により防ぎうる問題である。
2030年という大きな目的地が待っているのにこのような前途に悲観的となる。
希望の光をいかにして燈すか。

令和6年(2024年)3月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2024-03-01)