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よくある質問

労働Q&A


10.


8か月前からパートタイム労働者として勤務している従業員から、有給休暇の申し出がありました。会社はパートタイム労働者の有給休暇の取得を拒否できるでしょうか?












































10.












































年次有給休暇は、雇用形態にかかわらず一定の要件を満たすすべての労働者に与えられます。したがって、パートタイム労働者などにも年次有給休暇はあります。
「一定の要件」とは、
1.雇入れの日から6か月間継続して勤務していること、
2.全労働日の8割以上出勤していること、    
の2点です(法39条第1項)。

アルバイトのような短期契約の労働者であっても、契約の更新が行われ、実態として継続して使用されている場合であれば、1の要件は満たします。2の要件は、採用当初は、その6か月間の出勤状況で判断しますが、その後は、1年ごとの状況で判断します。なお、業務上の負傷・疾病のために休業した期間、育児休業・介護休業期間、産前・産後の休業期間は、出勤したものとみなされます。

労基法は、次のように労働時間が短く労働日数も少ない労働者については労働日数に応じて年休を付与する方式(比例付与方式)を採用しています。
週の労働時間が30時間未満で所定労働日数が週4日以下(年間所定労働日数の場合は216日以下)のパートタイム労働者については、その所定労働日数によって、次の表に掲げるとおり,年次有給休暇を比例して付与しなければなりません。

1. 週の所定労働日数が4日又は
  1年間の所定労働日数が169日から216日までの労働者
継続勤務期間 6ヶ月 1年6ヶ月 2年6ヶ月 3年6ヶ月 4年6ヶ月 5年6ヶ月 6年6ヶ月以上
付与日数 7日 8日 9日 10日 12日 13日 15日


2. 週の所定労働日数が3日又は
  1年間の所定労働日数が121日から168日までの労働者
継続勤務期間 6ヶ月 1年6ヶ月 2年6ヶ月 3年6ヶ月 4年6ヶ月 5年6ヶ月 6年6ヶ月以上
付与日数 5日 6日 6日 8日 9日 10日 11日


3. 週の所定労働日数が2日又は
  1年間の所定労働日数が73日から120日までの労働者
継続勤務期間 6ヶ月 1年6ヶ月 2年6ヶ月 3年6ヶ月 4年6ヶ月 5年6ヶ月 6年6ヶ月以上
付与日数 3日 4日 4日 5日 6日 6日 7日


4. 週の所定労働日数が1日又は
  1年間の所定労働日数が48日から72日までの労働者
継続勤務期間 6ヶ月 1年6ヶ月 2年6ヶ月 3年6ヶ月 4年6ヶ月 5年6ヶ月 6年6ヶ月以上
付与日数 1日 2日 2日 2日 3日 3日 3日

ただし、労働時間が短く労働日数が少ない労働者でも、次のいずれかの条件に該当する場合には、一般の労働者と同一日数の年次有給休暇が与えられますので、注意が必要となります。
・1週間の所定労働時間が30時間以上の労働者
・1週間の所定労働日数が5日以上の労働者

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