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弁護士コラム

弁護士1日日記 平成27年4月度

 娘を送る
 3月21日、二女が東京八王子の大学に入学することとなり、引っ越しのため東京に走った。
 思えば、長男が入学するため京都に走って以来、7人の子の巣立ちを支援し、最後のお手伝いとなった。
 八王子について、買い物に出かけたが、家具洋品店は地方から来る学生の両親が押し掛け、大混雑だった。
 八王子の街には大学がいくつもあり、毎年入学者が数千人の規模で押し掛けてくるのではないか。その度に親が子供の為に蓄財してきた資金を町に落としていく。地方の金が東京に集まる構図だ。
 夜になって、東京にいる5男を呼んで、食事をすることとなり、八王子の駅前に出たが、これも各店が満員で、入れない状態だった。
 年中行事の大混乱だろう。たまたま入った焼き鳥店で隣の部屋で「女子会」をやっていた。焼酎を次々に注文し、大声で騒いでいた。男の打ち上げ会ではあんなに騒がない。女子だけの会という気楽さからか弾け方が一桁違うような感じを持った。
 その夜は女房と娘と3人で寝た。疲れ果ててすぐ眠りに落ちたが、3人の雑魚寝は最初で最後だろう。
翌日、女房を置いて、一人で帰って来た。寂しさからか胃が痛くなった。
 5人の男の子を送り出すのと違う寂しさがあった。
メールで「4年後の成長を祈る」と送った。
 最後の引越は色々な意味で堪えた。

     平成27年4月1日
                                       弁護士 加 藤 謙 一

(2015-04-02)