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弁護士コラム

令和3年7月度 弁護士一日日記 オリンピックがやってくる

弁護士1日日記 令和3年7月度
【オリンピックがやって来る】
 昨年開催予定の2020東京オリンピックは1年間の延期決定を受け、本年7月23日から開催されることとなっている。あと22日後の事である。
昨年、安倍内閣は「人類がコロナを乗り越えたことを確認する」オリオンピックにしたいとしていた。
ワクチン接種も始まり、全国各地の新規感染者数も大幅に減少している中で、東京を中心とする関東では、再び増加傾向を示し、昨日東京は「714名」の新規感染者を報告した。今後どのような推移を辿るか予断を許さない。
一方、世界各地の新規感染者は毎日35万人程度増え続け、死者も8000人程度増加している。
6月30日現在での累計感染者数は「1億8181万人」、死者「393万人」となっている。5月31日現在での累計感染者数「1億7119万人」、死者「356万人」と比して、感染者数増加「1062万人」、死者増加「37万人」となっている。
オリンピック開催に際し、各国から選手団が次々とやって来ることとなるが、選手団が新しいウイルスを運んでくる可能性も否定できない。
来月のこのコラムはオリンピック開催中のコラムとなるが熱のこもったコラムが書けることを祈りたい。

香港で「リンゴ日報」が廃刊に追い込まれた。香港警察は「自由は絶対ではない」「国の安全が最優先事項だ」と述べているが価値観が転倒しているように思う。
「自由は目的である」「国家は手段である」、自由のない国家で生きることの意味があるのか。ただ生きるだけが人生ではない、自由に生きることこそ人生である。
香港からは言論の自由は消滅し、1国1.5制度そして、1国1制度となろう。
言論の自由がないところに「自由」は育たない。「信教の自由」が侵されることが懸念される。
 
令和3年7月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2021-07-01)