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弁護士コラム

加藤弁護士 一日日記【ウクライナに平和を(その7)】

弁護士1日日記 令和4年10月度
【ウクライナに平和を(その7)】
2022年9月30日、ロシアは侵攻から7か月を経てウクライナ東部ルハンスク・ドネツク両州、中南部ザポリージャ州、南部ヘルソン州の4州をロシアに編入すると宣言した。
ロシアはこの併合でクリミア半島を加え、ウクライナの20%の領土を奪う形になる。
プーチンはこれで幕引きにしたいのかウクライナに停戦合意を呼び掛けている。ゼレンスキー大統領がこれに応ずるはずもない。
併合された4州からはすでに男性に対し、戦役に就くよう要請があり、ウクライナ人同士が戦う構図も懸念される。
ロシア国内でも予備兵徴集が行われており、社会の混乱が続いている。
政治は国民の幸福の為にある。ロシア国民はウクライナ侵攻で幸福になったか。4州併合の記念式典の模様が映像で流れてきたが、併合されるウクライナ4州の州民は幸せを感じているか。
記念式典に参列して拍手を送っているロシア国内の有力者らは、今やっていることをどのように評価しているのか。
強権政治の中で反対意見も言えず、拍手を送るしかないのか。インタビューを受けていたロシア国民が「今こそ、愛国心を感じたことはない」等と述べていた。言論の自由は難しい原理だと痛感する。
欧米諸国及び我が国は国際法違反と言うべき一方的な併合を認めないとの立場だが、今後の展望は予断を許さない。
「2022年9月30日、ロシア、一方的にウクライナ4州を併合」と言う事実は今後長く世界史の中で語り継がれていくこととなるだろう。
クリミア半島はすでに8年前の2014年3月にロシアが一方的に併合している。

話は変わって我が事務所のことであるが10月3日(月)から新人弁護士が勤務を開始する。これで3名の弁護士が集う事務所になる。ささやかな一歩であるが弁護士の構成が大きく変わるきっかけになってくれれば嬉しい。
人の命は永遠ではない。まして、現役でいつまでも働けるわけでもない。
変化こそ命である。

令和4年10月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2022-10-03)