弁護士コラム
事務所設立3周年を迎えて
2008年11月1日、新事務所を開設してから本日で満3年が経った。当時は、二人の勤務弁護士がいるだけだったが、3年経って弁護士法人と変貌し、社員弁護士2名、勤務弁護士5名の事務所に成長した。
明年は、勤務弁護士が6名となることから弁護士法人の「松阪事務所」を設立する予定である。
私自身は、弁護士登録から33年にもなり、一つの仕事を貫いてきたとの感を持っているが、30年間一人事務所で来たので、弁護士集団が何をすべきか、何ができるかを考えることなく暮らしてきた。
しかし、弁護士8名の事務所に成長した今は、事務所として何をすべきか、何を発信すべきかを確立する必要があると思われる。
①いつでも相談に応じられるような機動力のある仕組み
②どんなことでも取り組むができるような専門性を備えた弁護士の養成
③市民から見てわかりやすい事務所運営(料金の透明性と広報の確立)
④時宜に適した法律問題に取り組む行動力
⑤自由・公正な価値が尊重される社会作りに対するアピール力
差し当たり上記のようなことが検討課題と思われる。
本年3月11日以降、価値意識に変化が生じている。5年後、10年後を見据えた活動が要求されている。
弁護士法人となった以上いつまででも私が代表社員弁護士をする訳にはいかない。次の代表社員弁護士をいつ生み出すことができるかがこの事務所の発展の鍵であろう。
その意味では、明年からの活動が楽しみである。
平成23年11月1日
(弁護士法人希望 さくら総合法律事務所 代表社員弁護士 加藤謙一)
(2011-11-01)