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弁護士コラム

読書会「グループ2022」第11回例会予告

 平成25年4月26日(金)午後6時30分から第10回例会を開催した。
 テーマは「農業」であり、教材は山下一仁著「農協の陰謀」(宝島社新書)を利用した。 
 安倍内閣が急速にTPP参加を推し進めていることに関し、またぞろ農業団体が反対運動を起こしているとことをどう読み取るかが関心事である。
 当日は、たまたま、来訪していた司法修習生2名の参加を得て、津市市会議員を交え、農業委員会経験者の話を聞くことが出来た。
 農業の担い手が高齢化する一方で、若者の参入が出来にくい日本の農業の体質、耕作放棄地の増大、獣害被害等の現場の問題意識を聞けたのは有意義であった。
 政策漬けとなっている日本の農業が自立して成長する産業となりうるのか、国策としての農業振興策をみんなの問題として議論すべきものと思われる。
 農業に関与していないものから見ると、農業ほど既得権益に囲まれた産業は無いと感ずる。
 「保護されたものは成長しない」という原理が見事に当たっているのが日本の農業ではないか。TPP問題は今年の問題であり、注視を続けよう。

 次回は、テーマを「アベノミクス」としたい。「3本の矢」の第1段、日本銀行を巻き込んでの大胆な金融緩和策が功を奏し、株価の値上がりと、円安が続いている。この先何が待っているかが論点である。
 教材に片岡剛士氏著「アベノミクスのゆくえ」(光文社新書)を使いたい。
 次回期日までの2ヶ月間も日本は揺れ続けるだろう。若者の読書会参加を期待したい。

第11回例会の要領
期  日 平成25年6月29日(土)午後5時から6時
場  所 さくら総合法律事務所 のぞみホール
教  材 片岡剛士著「アベノミクスのゆくえ」(光文社新書)
参加費 無し
 
平成25年4月30日
主宰者 弁護士 加 藤 謙 一

(2013-04-30)