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弁護士コラム

弁護士1日日記 平成27年3月度

白梅 咲く
 事務所のテラスの白梅が咲いた。今年は木々の手入れをしたせいか、花の数が多く感ずる。春がそこまでやって来た。
 我が事務所は、弁護士4名体制となり、スリムになったが、直実に一人一人が力を付け、事務所を支えてくれることに感謝したい。

 高齢化社会を迎え、高齢者の抱える問題を扱う事が多くなった。成年後見や遺言書作成、遺言執行事務、遺産分割調停等多々あるが、有料老人ホーム入所をめぐり、高齢者と子供たちとの葛藤事件程考えさせられる問題はない。
 高齢者は、最後まで自分の世界で生きて行きたいが、取り巻く子どもたちは必ずしもそれを歓迎せず、施設入所を進める。
 知らない人ばかりの施設生活は、高齢者に何をもたらしているのだろうか。世話をしてもらう対象者として余生を生きると言う事の意味をどう捕らえているのだろうか。
 「生涯現役」は誰もが描く理想であろう。どんな小さなことでもいいから誰かの役に立つ自分でいたいと思うのは人の常ではないか。地域社会で意味ある時間を過ごしたい。

 高齢者施設運営は、2040年頃まで高齢者が増加すると予測されているので、後25年程多忙な産業と注目されると思われるが、そこで生きる人々にとって有意義な時間であって欲しい。

 春が来ると「ゴルフ」の季節となる。年々体が動かなくなるが緑の中にいる自分を感ずることは喜ばしい。
 今年は何が待っているか。さあ、練習を開始しよう。

       平成27年3月1日                        
                                  弁護士 加 藤 謙 一

(2015-03-02)