弁護士コラム
弁護士一日日記 平成28年4月度
弁護士1日日記 平成28年4月度
伊勢志摩サミットの無事を祈る
去る3月8日、9日と福島県郡山市を訪問した。
東日本大震災から5年を経る時を意識して、今も、避難生活を強いられている児童支援のための資金を携えての訪問で有った。
郡山市には、原発事故により全町民帰還困難となった富岡町の児童たちの学校がある。(工場跡地に集結している)今もなお仮設住宅で暮らす人もおり、復興の見通しはない。
8日に地元ライオンズクラブで贈呈式を行い、翌日、富岡町の実情を見るため、車を出していただき、2時間かけて現地に入った。
現地では除染作業に従事する人だけがおり、家々はフェンスで閉鎖され、誰ひとりとしていない。
5年前の地震・津波の跡のまま、時間が止まっている。
政府の予算か、東電の資金で行われてるのかは解らないが、畑等の除染活動が行われていた。一体、いつ誰がその場所を活用するのだろうかと疑問に思った。地震・津波からの回復と違う深刻さを肌で感ずることが出来た。
さて、話題は変わるが、昨日、花見に出かけた。桜はこれからという雰囲気であったが、平日にもかかわらず多くの花見客が訪れていた。花見は平和の象徴のように思える。
来月、5月26,27日と三重・賢島で「伊勢志摩サミット」が開催される。先日、ベルギーで空港・地下鉄を舞台とした「自爆テロ」事件が起き、30名を越える人が命を落としたとの報道があった。何事もなく終了してくれることを祈るばかりである。
イスラム国(IS)は自己防衛のため、自爆テロを展開しているのであろうか。「IS」への攻撃が繰り返される度に世界各地で「自爆テロ」が起こる。
平和的な共存ができないのか、しようとしないのか中東を震源地とする紛争がどこまで広がってくるのか心配だ。
武力では何も解決しないという明白な事実・思想を訴え続けて行くしかないのか。
4月、5月は要注意月間だ。
平成28年4月1日
弁護士 加 藤 謙 一
(2016-04-01)