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弁護士コラム

弁護士一日日記 平成28年12月度

弁護士1日日記 平成28年12月度
【9度目の師走】
平成20年11月1日、新事務所を開設して以来9度目の師走を迎えた。スタート時点では、事務所規模の拡大のみが目標のような毎日だった。1時は弁護士8名、事務局12名の20名体制だったが、現時点では弁護士4名、事務局6名の10名体制と半減した。
人員の減少は仕事量の減少を意味するが、私自身の活動時間が半減しているわけでもない。
つまり、一つ一つの事件に掛ける時間が多くなっていることを意味し、依頼いただく方々との接触が増えている事でもあり、良いことかもしれない。
この1年は読書の量も増え、視野が広がったように思える。本年6月末を以ってライオンズクラブの役職が終了したこともあり、自分に時間をかけることが出来るようになり、一層、読書の時間が増えた。
紛争を解決する時、なぜ紛争が生じたかを分析することは不可欠である。紛争の原因を分析することなく、解決に向かう時は、自分勝手な視点しか見えず、真の解決には結びつかない。
当事務所では若手弁護士が力をつけてきており、私自身は違う視点で問題を見つめることに力点を置きたい。
後2年の間に世代交代の準備をすることが当事務所の課題であるが、世代交代をして「何を承継するのか」が問題である。
後2年、私自身が「納得いく問題解決の道」を確立し、若い弁護士にそれを伝えることが課題と自覚している。いつも変化する自分を見出すことが成長の鍵だ。

明年はアメリカ大統領、韓国大統領も変化する。北朝鮮は一層国際的に追い詰められる。日本はどのようなかじ取りをするのか。力量が問われる。政治の変化で生活の変化が生じることを実感する年となるかもしれない。

事務所の隣の下部田池から「蝦蟇の穂」が取り除かれ、水面が見えるようになった。将来、蓮の花が咲き誇るような池になったら最高だと思う。どう変化するか、どう変化させるか。新しい年が楽しみだ。

平成28年12月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2016-12-01)