HOME - 弁護士コラム一覧 - 2017-03-01

弁護士コラム

弁護士一日日記 平成29年3月度 【終わりの始まり・金正男暗殺】

弁護士1日日記 平成29年3月度
【終わりの始まり・金正男暗殺】
2月は、アメリカ・トランプ旋風の異常を書いた。その後も異常事態が続いている。各界で信頼されない初めての大統領ではないか。それでも指示する庶民層がいるのか、注視すべき事態に変わりはない。
衝撃が走ったのは北朝鮮の国策と解される「金正男暗殺」である。遂に肉親まで手を出す権力の暴走。心ある北朝鮮国民はこれをどう捉えるのであろうか。
ミサイル発射の繰り返しや核実験による恫喝と目に見えて、北朝鮮の動きが活発になっている。権力中枢の焦りと見える。
明らかな「終わりの始まり」後10年持つのだろうか。歴史的な混乱が発生する不安を感ずる。

今日から3月、春の予感、水緩む雰囲気がしてきた。
我が事務所に寄せられる相談は相変わらず家事問題が多い。家庭を維持することが困難な家族に心が痛む。
春になれば、草花が時を感じて一斉に花を咲かせる。みんな嬉しそうに感ずる。人も生まれたからには自分の「花」を咲かせねば。自分はどんな花を咲かせるのだろうか。我が子はどんな花となるのか。我が孫はどんな道を歩んでゆくのかなどなど思うと心が浮き立つ。

仏陀は「すでに生まれたものも、これから生まれるものも、生きとし生けるものをことごとく幸せにせよ」と訴えている。(スッタニパータ78偈)
一方で「生きとし生けるものは暴力に怯え 生きとし生けるものにとって命は愛おしい 自分自身もそうであることを自覚し 殺してはならず、殺させてはならない」と戒めている。(ダンマパタ130偈)

この2月、10人目の孫が誕生した。これから80年、90年生きる命である。生涯を見届けることは出来ない。健やかであれと祈るばかりである。


平成29年3月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2017-03-01)