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弁護士コラム

弁護士一日日記 令和元年10月度【気候行動サミット:16歳グレタ演説】

弁護士1日日記 令和元年10月度
気候行動サミット:16歳グレタ演説
 9月23日、国連において「気候行動サミット」が開催された。77か国の首脳が「2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」長期目標を表明した。
日本からは新鋭の小泉進次郎新環境大臣が参加したが何らのメッセージも出せず登場の機会がなかった。所詮、閣僚の一人が参加しても何も発信することはできないことを見せつけた。
その中で、特質すべきは、スエーデンの16歳少女「グレタ・トゥンベリ」さんの見事な演説だ。
彼女は未来世代を代表し、「人々は苦しみ、死にかけ、生態系は崩壊しかけている」と警告し、「あなたたちが吸気中に出した何千億トンもの二酸化炭素を私たちの世代が現時点ではほとんど存在していない技術で吸収することを当てにしている」と非難している。
温室効果ガスをめぐる世代間争いが始まっていることを明確に示している。
人は問題を自分に置き換えて考えている。あと4年しか興味のない人は4年間の身の処し方を考えている。
16歳という世代は、今後50年、60年、70年という時間を視野に入れて今の問題を考えている。彼女らの世代から見ると、今の国際政治は、生ぬるく、自分たちの敵に見えるだろう。
それにしても、環境に敏感のはずの日本が何も発信できないのは情けない。いつもアメリカの顔ばかり見ているような国に魅力はない。
いったいいつまでこんなことを続けるのだろうか。

話は変わるが、いよいよ10月3日(木)から日本女子オープンゴルフトーナメントが、わが三重県津市白山町の「白山ヴィレッジゴルフクラブ」で開催される。
今年のシンデレラガール渋野日向子選手(20歳)の活躍が期待される。毎日テレビにくぎ付けの状態になりそうだ。「競ってこそ華」だ。
黄金世代と言われる同年代の選手にも注目しよう。
最終日の10月6日(日)はわが津西ライオンズクラブの「ハゼ釣り大会」だ。現地には足を運べないがハゼを釣りながらテレビ観戦をしよう。

令和元年10月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2019-10-01)