弁護士コラム
令和3年6月度 弁護士一日日記〈ワクチン接種始まる〉
弁護士1日日記 令和3年6月度
【ワクチン接種始まる】
各地でコロナウイルス対策の決め手である「ワクチン接種」が始まった。65歳以上の接種率が「13.1％」との報告があった。
その効果かどうかは分からないが昨日の全国の感染者発表は「1793人」に止まった。5月4日の「4199人」と比べ、半分以下となった。感染者急増で危険視された大阪が「98人」（5月4日は884人）と大きく減った。喜ばしいことである。
5月は感染者数急増の月だったこともあり、感染者総数（累計）が「746$#44;925人」と5月初めの613$#44;726人から133$#44;199人増えた。
東京・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡・北海道・沖縄に出されている緊急事態宣言は6月20日まで延長されたが、これを最後としないとオリンピックの開催が困難となるだろう。人心が付いてこない恐れすらある。
海外でもワクチン接種が進んでおり、新規感染者数が減ってきていることは明るいニュースと思われる。
5月31日付けの世界の新規感染者数は「402$#44;183人」、死者数は「8$#44;094人」と減少を示している。
来月のコラムはオリンピック開催問題となろう。
世界各地で暴力事件が目に付く毎日となっている。ミャンマーの国軍によるクーデター問題。そのミャンマーで続く「ロヒンギャ問題」、イスラエルとパレスチナとの武力衝突。香港「愛国者」問題等々。
人間の尊厳を冒す事件が止まない。普遍の原理の実現からほど遠い日々が続く中で平和な日本で生きて来た偶然と幸運を思う。
人はたまたま生まれた場所での生活を強いられ、人生が規定される。何で自分はこんなことに振り回されなくてはならないのかと憤っている人も多いだろう。香港からの脱出が続いているというニュースは複雑な思いになる。
子や孫のために、残された時間を大切に行動的に使い切りたい。あと10年闘いの日々が続く。
令和3年6月1日
弁護士 加 藤 謙 一
（2021-06-01）
