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弁護士コラム

加藤弁護士 一日日記【桜は咲いたが】

弁護士1日日記 令和5年4月度
【桜は咲いたが】
津市は今桜が満開を迎えている。昨日、偕楽公園の桜を見て回った。3年ぶりの春祭りで茶屋も出ていたが、なじみの茶屋は無く、寂しい感じがした。 
コロナ禍の3年は人々の生活様式を変え、もう以前の風景は戻らないのかも知れない。
先月は、我が国の子どもの出生数が80万人を切ったことを書いたが、危機感を持つ政府が「異次元の少子化対策」を打ち出している。
今後3年間を「集中取り組み期間」と銘打って、若い家庭や子育て支援策を打ち出すとしている。
既に人口構造が変化し、若いカップルが誕生する可能性が減っている中で、生まれた新しい家庭を支援することに反対する人はいないだろうが態勢の変化は望めないだろう。

一方にある世界規模の人口増加の抑制はどのようにして図ることができるのか。これは、1国家の問題ではなく、人類全体の問題である。
人口の増加は地球規模の多くの危機を招く。環境汚染問題・食料問題・水問題等深刻な問題が多発する根源の一つが人口増加であることは識者の共通の認識だろう。
経済の発展により、生活レベルが向上し、保健環境の改善が進み、出生率が減少するとの考えもあり、将来は地球規模で人口が減少するとの意見もあるが、それまで地球が持ちこたえられるのかが問題だ。
2025年・2030年・そして2035年、どこまで私自身が社会参加し、意見を述べる機会を与えられるかはわからないが、後10年余の期間が人類にとっても重要な期間となると思われる。

ロシアのウクライナ侵攻はまだ続いている。隣国ベラルーシに戦術核を配備するとの揺さぶりが発表されている。
中国の仲介の和解なる話も出たが、盛り上がりに欠ける話で前に進む見込みは無い。
その間に双方で死者・けが人が増加していく。
人間社会は少しも成長していない。

令和5年(2023年)4月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2023-04-03)