弁護士コラム
加藤弁護士 一日日記【2024パリオリンピック開催中】
弁護士1日日記 令和6年8月度
【2024パリ オリンピック開催中】
2024年7月26日から8月11日までの日程で「2024パリ オリンピック」が開催されている。
3年前の日本におけるオリンピックはコロナ禍のため、無観客で行われ、印象に薄い大会となったが世界中がコロナから抜け出し、有観客の普通の大会となっていることは喜ばしいことだ。
そんな華々しい舞台の裏で「ロシア対ウクライナ」「パレスチナ(ガザ)対イスラエル」という戦闘問題が影を落としている。
関係国との対戦を強いられる選手の思いは複雑であろう。
7月31日、イランの地を訪れていたハマス最高幹部「イスマイル・ハニヤ政治局長」が殺害されたとの報道が流れた。
ハニヤ氏は30日に行われたイランの新大統領の就任式に参加していたばかりであり、招待したイランの面目も丸つぶれとなり、イラン自身による報復も想定され、ガザ地区情勢は一層の混乱に陥る恐れがある。
当然、ハマスも最大級の報復を行うこととなろう。昨年10月8日から始まったガザ地区攻撃で既に4万人近い住民の被害が出ており、終息が期待されていただけに一層の混乱が生ずることとなる。
この時期に他国にいる相手方最高幹部を殺害するという行動に出たイスラエルの意図が不明である。
200万人いるとされるガザ地区住民は全員が「ハマス化」するのではないか。一人の政治リーダーの思惑で戦闘局面が動いているのではないか。
イスラエルの人々は攻撃を続ける自国政府の行動に疑問を持たないのであろうか。一方的に攻撃を繰り返し、自分たちの国土に対する攻撃は散発的なものに過ぎないことから、深刻に考えることがないのかも知れない。(この構図はロシアも同じだが)
世界のリーダーであるアメリカでも大統領選をめぐり混乱が続いている。11月5日に予定されるこの選挙は「トランプ対ハリス」という構図となり、世界中が注目することとなろう。
我が国のリーダー選びもこの秋に迫っており、各党とも混乱しており、どうなるかわからない。政治の季節だ。
令和6年(2024年)8月1日
弁護士 加 藤 謙 一
(2024-08-01)