弁護士コラム
加藤弁護士 一日日記【ウクライナ紛争3年目】
弁護士1日日記 令和7年3月度
【ウクライナ紛争3年目】
2022年2月24日、ロシアがウクライナに進行してから3年が経過した。ウクライナ・ロシア・そして北朝鮮にどれだけ人的被害が生じているだろうか。
アメリカ:トランプ大統領が登場してからロシアの侵攻を止めるため、動きが急になってきたが、商売人のトランプ大統領が、支援の継続にはウクライナ国土内の「レアアース」等の鉱物資源に対する権利の供与を求めたことからウクライナ:アメリカ間の対話が混乱し始めた。
2月28日のウクライナ・ゼレンスキー大統領のアメリカ訪問の際の大統領執務室における会話が全世界を驚かせた。
トランプ大統領は、3年間の支援に見合う「希少資源」の確保を狙い、採掘権に関する協定を急ぎたい意向であったようだ。
ゼレンスキー大統領は、トランプ大統領の「掘って・掘って、掘りまくれ」等と言う配慮の無い言葉に、不快感を持ち、反論したのではないか。
支援を続けているヨーロッパ勢力が、支援の見返りを求めているとの報道はない。アメリカは最大の支援国という位置付けだろうが、他国の指導者が口にしないことをアメリカのみが口を出し、「自国第1主義」を露骨に出していることに対する国際社会の反応はどうなるのだろうか。
国民の税金で作った兵器を供与したのでそれに見合うお礼をすべきだというのがトランプ大統領の論理であろう。
しかし、その要求が過大である場合は他人の困窮に乗じた不当要求と捉えられ、国際社会では評価されないだろう。
小国と言えどもプライドを捨てることは出来ないと向かって行ったゼレンスキー大統領の今後の出方が注目される。
ロシアは、アメリカが介入して来ないことを想定し、大規模なウクライナ侵攻に踏み切るかもしれない。
この数か月が緊張の時となるかもしれない。
我が国は何を為すべきか。何が出来るのか。
国際社会は混とんとしてきた。
令和7年(2025年)3月3日
弁護士 加 藤 謙 一
(2025-03-03)