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弁護士コラム

加藤弁護士 一日日記【参議院議員選挙終わる】

弁護士1日日記 令和7年8月度
【参議院議員選挙終わる】
 2025年7月1日からライオンズクラブのガバナー職が始まり、7月12日から21日迄、国際大会に出席するため、アメリカ・フロリダ州・オーランドに行ってきた。
その間に日本では参議院選挙が行われ、与党が過半数を失い、石破政権が漂流をしている。
国民民主党・参政党が躍進し、野党内の勢力図も大きく変更された。これが日本の政治史の中の新しい動きとなるのかよくわからない。
 国民民主党の支援増は、自公与党への批判票と思われるが、参政党の伸長の理由は別の所にありそうだ。
 参政党の「日本ファースト」のスローガンはアメリカ・トランプ政権の「アメリカ・ファースト」と同じかと思う。
 8月1日からアメリカの日本に対する関税率が「15%」となる。ヨーロッパも同じ関税率になるとの報道があった。
 自国に輸入される商品に一方的に高額関税をかけ、政府収入を莫大なものにしようという事だが、高額となった商品は国民が買うわけだから、国民は物価高に苦しむ。高額の関税を掛けられた輸入商品の購入が控えられ、同種の国内商品の購買に向かい、国内産業が潤うという構図かと思われるが、国民・消費者は同種国内商品に購買を向けるだろうか。
 参政党の「日本ファースト」の構造が良く理解できない。何をどう変更し、国民の幸せを増幅させようとしているのか。
 トランプの「アメリカ・ファースト」路線は、世界に対するアメリカの貢献を当たり前のものとせず、国連機関への拠出金を減額するような方針を取っている。今では世界の常識となっている「地球温暖化」問題も疑問視し、「炭素排出量」問題も後ろ向きのように思える。
 「日本ファースト」路線も、世界の安定のために拠出している各種支援金も減らそうとしているのだろうか。
 次世代のために果たすべき役割を忘れ、今の自分の要望を優先する思想は決して尊敬される思想ではない。
 背に腹は替えられないという思想は、歴史的には長く続かない思想と思われる。日本国民はそこまで追い詰められているという事なのか。

令和7年(2025年)8月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2025-08-01)