弁護士コラム
弁護士一日日記 【米・イスラエル:イラン攻撃開始】
弁護士1日日記 令和8年3月度
【米・イスラエル:イラン攻撃開始】
2月28日、米とイスラエルが歩調をそろえて「イラン攻撃」に出た。
攻撃目的は「イランの政治体制の崩壊」であり、首都テヘランや宗教都市コムなどが標的とされたとの報道があり、本日の新聞報道によると、イランの最高指導者「ハメネイ師」が死亡したとの事である。
米にとって今年1月に行われた「ベネズエラ攻撃」に味をしめた形の攻撃であるが、国力の違いもあり、戦闘が短期間に終わるかどうかは不透明だ。
戦後国際社会の一致点とされて来た「法の支配」「武力による国際秩序の変更を許さない」という合意が無効になりつつある。
米トランプ大統領は今回の攻撃を「イランの体制からの切迫した脅威を取り除き、米国民を守る」ためと表明しているが、どの程度の米国民がイランからの「切迫した脅威」を感じているのだろうか。
攻撃の同盟国であるイスラエルはイランに「全人類を脅かす核兵器を手に入れることを許してはならない」と主張しているが、自分はどうなんだとの反論が返ってこよう。
米トランプ大統領は明白に戦後80年続いてきた「国際連合中心主義」を否定しようとしている。国連決議なく自由奔放に武力攻撃をしている。
自分を中心とした「平和協議会」方式で世界を動かそうとしている。
先の衆議院選挙で大勝した自民党高市内閣はこうした動きにどう対応するつもりであろうか。
今月中に訪米が予定されており、日本の立ち位置をどう発信するかが問われよう。
一方で、今年2月24日でウクライナ侵攻から4年となるロシアはこの事態をどのように見ているだろうか。アメリカには武力行使を非難することができなくなったと思っているだろう。
この4年でウクライナでは55000人の兵士と15000人に一般市民の命が奪われたとの報道があった。
これほどの犠牲を払う責任がウクライナにあったのだろうか。
ガザはどうなっているのか。全く報道がなされなくなった。がれきの山と化した国土を誰の責任で復興させるのであろうか。
令和8年(2026年)3月2日
弁護士 加 藤 謙 一
(2026-03-02)

